クロストリジウム・ディフィシル関連腸炎(CDAD)の診断
下痢腸炎
+毒素 CDトキシン (トキシンAのみ可能であったが、最近はAもBも測定できるキット日本でも 感度は低め)
または
+CD抗原 CDチェック(CDの産生するグルタメートデヒドロゲナーゼGDHを検出 感度は高い)
または
+CD分離培養 便培養陽性(嫌気性培養 便の提出は嫌気的である必要はない 感度は良好)
または
+毒素遺伝子 PCR(トキシンB遺伝子検出) 感度特異度高い コスト高い
または
+内視鏡検査 偽膜形成確認 それまでに確定されることが多くしないことが多い
トキシン陰性 GDH陽性なら 培養へ
下痢が治ればトキシンの再検は不要
ミヤB エントモール
すいたにおいの下痢便
腸を動かした方がよく安易に欠食にしない
抗菌薬の中止
広域ペニシリン、クリンダマイシン、第二、第三世代セフェム、キノロン
抗ガン剤や抗ウイルス薬でも
軽症 メトロニダゾール フラジール250mg 一回2T 一日3回 10日間 臨床的に安定していれば これで治療可能なことが多い
開始後5日以上下痢が続く際は以下に変更 メトロは保険適応なし
重症 WBC>15000 Cr>1.5を目安に
バンコマイシン散内服 1回125mg 1/4瓶 一日4回 7日間 耐性化は考慮不要
手指衛生 芽胞であり、アルコール無効 石鹸と流水による手洗い