2024年10月内科学会雑誌より
重症化の原因は ステロイド抵抗性
短さ脂肪酸は高繊維食を腸内細菌が代謝することで産生され、インスリン抵抗性の改善、全身炎症、脂肪組織の炎症など肥満関連の病態に関与、喘息の気道炎症や、気道過敏性にも作用
短さ脂肪酸の誘導因子ペクチンは腸内細菌叢の変化及びダニ抗原に対するアレルギーを抑制する
慢性鼻副鼻腔炎ECRS
内科医が疑う場合は、発症からの経緯に注意して、適切に耳鼻咽喉科医につなげること。好酸球性はな鼻副鼻腔炎は嗅覚障害が特徴的、鼻茸・鼻粘膜への著明は好酸球浸潤と 好酸球を含むニカワ様の特徴的な鼻汁が特徴、慢性非好酸球性鼻副鼻腔炎の治療は 14員環マクロライドの超量長期投与とカルボシステインが中心、ERCSなら 鼻噴霧ステロイド及び経口捨ておりど ESSを組み合わせて治療 前粗億の吸入ステロイドの経鼻的呼出も有効 篩骨洞>上顎洞
デュピルマブの4/13受容体モノクローナル抗体 2020年に 喘息に加え、鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎が適応に よって2型炎症のマーカーである末梢好酸球や 呼気NOが高値で 喘息と鼻茸を伴う慢性は鼻副鼻腔炎の合併した症例に良い適応 2024年には好酸球の成熟や活性化を阻害する抗IL-5抗体8メポリズマブ)も保険適応
アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎AFRS
副鼻腔内の非浸潤性の真菌に対するⅡ・Ⅲ型アレルギー 若いアトピー素因患者で 喘息を4割に合併末梢好酸球がっ高値でないことも多いが、RISTは増加 鼻内所見は ピーナッツバター様と形容される年長な粘液 (好酸球性ムチン)
アスピリン喘息 N-ERD
慢性鼻副鼻腔炎を全例に合併する アスピリンのみでなくNSAIs全般に含まれる COX-1阻害薬に対する非アレルギー性の過敏症 もともとCOX-2の活性低下で抗炎症メディエーターであるプロスタグランディンの産生減少が根底にありことえ、COX-1阻害によるメディエーターの過剰賛成が起こる 添付分症状は 禁忌とされているがアセトアミノフェン300mg以下やセレコキシブは比較的安定。捨ステロイドはリン酸エステルタイプの点滴で時間をかけて静注。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
喘息や鼻副鼻腔炎が出てその後好酸球増多をきたし、最終的に血管炎を発症する 末梢神経障害など多臓器疾患の有無 メポリズマブは保険適応、IL-5α抗体ベンラリズマブも今後有効になるであろう
MPO-ANCA
気管支拡張症(非嚢胞性線維症)
喘息で気管支拡張症を合併した場合、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症ABPAが想起される
気道クリアランスを行う際は
エロロビカやアカペラなどの器具
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症EGPA
非アトピー型の重症喘息に鼻茸を伴う好酸球性鼻副鼻腔炎が基礎疾患として先行し、著明は好酸球性増加について多発性単神経炎などの血管炎症状がまれな疾患 MPA顕微鏡的多発血管炎とGPA多発血管炎性肉芽腫症とともにANCA関連小血管炎AAVに分類される 先行病態として 好酸球増多を伴う吸入捨ておりどではコントロール不可能な重症喘息があり 特に誘因なく 好酸球増多がさらに顕著となり 全身血管炎が発症する。好酸球性肺炎や好酸球性細気管支炎が先行する例が3割。末梢好酸球の割合は 40%以上を示す。特発性好酸球増多症との違いは、鼻茸、多発性血管炎、移動する好酸球性肺炎のぞんざいやリウマチ因子陽性な度 好酸球のみでなく 末梢白血球も2万以上となる 臓器障害の把握が極めて重要で、全身虚血のおおよその目安としてLDHやCKが役に立つ。また腹痛や下血がなくても虚血性腸炎による無症候性潰瘍、穿孔も少なくないため、消化管内視鏡を行い生検も行う。生検は肉眼的に異常がなくても組織学的に血管炎を証明できることがあり行うほうが良い ANCA,RA IGG/EIgG4 BNP Ddimer FDP CK-MB 脳MRI 胸部高解析CT 心臓と腹部のエコー ホルター 肺機能など。 消化管虚血が疑われれば造影CT、鼻副鼻腔CT・MRI 神経伝達速度 筋電図 消化管内視鏡 心筋シンチ。高齢発症は予後不良因子 生命予後にかかわるのは心機能低下 心不全がなければ感染症や骨折など 抗補体薬のアバコパンは GPAとMPAでのみ適応
ANCAは好中球の細胞質内顆粒とリソソームを抗原とする自己抗体で MPA,GPA,EGPAで陽性かすることが多く、診断や病勢把握に用いられる。ミエロペルオキシダーゼを抗原とするPーANCA perinuclearと プロテアーゼ3を抗原とするCーANCA cypoplasmicに分類される。前者は腎障害や 血尿、まれに肺胞出血などのMPA類似の臨床像を後者は 肺空洞陰影などのGPA類似の臨床像を呈しやすい、