2023年7月20日 近大 米田 頼晃先生 医師会館講演会
2000年CSA シクロスポリン CAP透析 (白血球系細胞除去療法)
2008年ペンタサ、アコサール
2009年タクロリムス (商プログラフ)
ベドリズマブ (α4β7インテグリン抗体 腸管選択性が高い)
2010年TNF-α抗体 インフリキシマブ(レミケード) アダリムマブ(ヒュミラ)
2022年JAK阻害剤
トファシチニブ
バリシチニブ(商オルミエント)
ペフィシチニブ
ウバダシチニブ
フィルゴチニブ
2023年IL-23抗体
病態(サイトカインプロファイル)の違いで治療を変更する
潰瘍性大腸炎
5ASA ごあさ 5アミノサルチル酸 一般名メサラジン(アサコール、ペンタサ、リアルダ))
→カログラ(インテグリン阻害剤)→ステロイド→生物学的製剤
直腸型はステロイド全身投与はやめること
5ASA 用量依存性
5ASA不耐症 DLST陰性 代謝が弱いことが原因で免疫を介さないので DLST陽性の5ASAアレルギーとは別 皮膚症状、熱、呼吸症状、下痢、肝障害、9%にあり、処方時に注意を促す
サラゾピリンに変更でうまくいことも
コーティングのせい?量のせい?少量からふやしていく
ペンタサはゴーストピルもあり 見たくない人は水多めに
ステロイドは導入には使用するが維持には使用しない 投与開始からやめることを決めて使う
5ASA中にステロイドをステップアップするときは5ASAを止める
Th2を抑える
プレドニンは1-1.5mg/kg/日で始める
ステロイドで臨床的CRかつ内視鏡的CR1/3 臨床的CRだが内視鏡的CR不可 臨床的にも内視鏡的にも不可の人が1/3ずつ
UCは8割が軽症から中等症
まずステロイド
減量で悪化あれば イムラン(アザチオプリン DNA合成阻害) レミケード(インフリキシマブ)は併用可
イムランはTh17抑制? 副作用に骨髄抑制結構あり 保険でコドン139の変異確認しあれば禁忌
次にベドリズマブ(商エンタイビオ)
次に1stJAK トファシチニブ
マルチサイトカインブロックのうちTh17メイン 骨髄抑制、帯状疱疹、悪性腫瘍、血栓
ASUC acute sever UC
IBD TNF阻害剤とJAKが効く 経口で3日目くらいに血便がとまる
2ndJAK フィゴチニブ アザチオプリンと併用可 弱めで安全
3rdJAK Th2 RA 乾癬 強直性脊髄炎にも効くので合併例に良い
1stTNFインフリキシマブ 重症例 レミケード 単量体
2ndTNFアダリズマブ ADA 腸管外症状に効く 2倍投与可に
2週間で 皮下注 自己注射可 2量体で効果少し遅れる
3rdTNF ゴリムマブ (シンフォニー) 4週間ごと皮下注射 1と2の間
カリニ肺炎 B-dグルカン 126と急に上昇 どこまでつづけるのか
ベドリズマブ 初回点滴 8W以後12週ごと IL12.23ブロック 軽い人に効く 腸管選択性があり
高齢者によい 安全 消化管の血管から出るCAMー1やα4β7インテグリンをブロックし、Tリンパ球の遊走をとめる
ヘルペス JAKの5%に出る JAKをとめてすぐ来てもらう 落ち着けば再開
クローン病
5ASA → PSL→ ウステキブマブ デドリズマブ アナリズマブ →レミケード
妊婦
5ASAOK サラゾピリンは葉酸補充
ステロイド時の BPはカルシウム代謝異常をきたすのでやめる??
胎児移行があるので生ワクはだめ
原因不明のIBD症状の確定診断前のステロイドは避けること
アザチオプリン 6メルカトルプリン シクロスポリン タクロリムス 併用禁忌がなくなった
JAKとカログラは併用禁
IBDの男性は 妊娠希望女性と違い使用可能
感染性腸炎の除外が必要 6か月くらい様子をみて続くようなら精査、加療