アレルギー疾患は免疫老化により年齢とともに減少
多くのウイルスに対する暴露経験があり、症状が軽くなる
高齢者の鼻炎型、喉症状メイン型は珍しい
鼻症状型 薬剤性 上咽頭がん 鼻腔の悪性リンパ腫 R/O
喉症状型 カンジタ、ヘルペス以外に 咽後膿瘍や咽頭結核、sudden onsetなら大動脈解離
咳症状型 多くは急性気管支炎 健常成人なら90%以上ウイルス、残りマイコプラズマ、クラミドフィラ 基本的にself-limited
原則1 70歳以下、HR>100 RR>24 体温38°以上 すべてなしで呼吸音以上なければ肺炎の可能性はない 抗菌剤不要
原則2 基礎疾患のない肺に肺炎球菌、インフルエンザ杆菌、モラクセラ・カタラーリスなどの一般細菌が気管支炎を起こすことはない
高齢者の体温は絶対値でなくベースラインからの変化で見ること 1.3°以上の上昇は黒
原則1は当てはまらず
原則2は高齢者は肺に基礎疾患ががなくても細菌性気管支炎としか思えない患者もいる 理由は「慢性肺臓病つまり 正確な疾患分類に当てはまらない加齢に伴う複数の肺の変化があるため
椎間板の狭小化で腰が曲がり、胸腔が小さくなる 後弯化 40歳を過ぎたころから女性で特に 一秒率FEV1.0%やVCの低下につながる
呼吸筋の加齢による萎縮で咳の力が弱まったり、肺炎に罹患した際に増加する酸素需要に対応することができなくなり、呼吸不全のリスクが増す
気道のクリアランスが低下。明確な基礎疾患がなくても慢性肺臓病として似た変化が起こっている
抗菌剤を控えすぎると抗菌薬治療が必要な気管支炎や肺炎の見直しの頻度が明らかに増える
咳症状メイン型では抗菌薬による細菌感染症予防のNNT(Number needed to treat)は風邪全体の4000分の1(4000人投与して1人に効果)→40分の1くらいになる
咳症状メイン型は典型例や喉・鼻型よりも細菌感染症が紛れやすい
高齢者の咳メイン型では40人に1人くらいは肺炎かも