心電図 

近畿循環器病学会より
多誘導ST低下とaVRのST上昇 左主幹動脈 LADの近位部病変でも
V1ST上昇よりaVRのST上昇 PCPS必要
LCXが責任病変の時ST上昇は46%のみで ST低下だけが目立つ ちなみにLADは87% RCA83%

用語
current smoker  ROSC心拍再開  VFstorm

RCAから右室枝がでており、それより中枢で閉塞すると右室梗塞 血行動態の破綻 Ⅱ、Ⅲ、aVFのST上昇と右V3R V4R V5Rをとる 

1.流出路起源心室性期外収縮
基礎疾患を伴わない=特発性心室性期外収縮の半数以上
カテコラミン依存性の撃発活動triggered activity  EPSでの誘発性は低い
B阻害剤が有効な時もあるが、大半は抗不整脈薬も無効で安定剤での症状対応などで経過観察することも多い。
①まず下方軸(下に向かう)か上方軸か 下方軸なら流出路 上方軸なら心尖部
②次に右脚ブロックか(V1の主棘が陽性)左脚ブロックか 右脚ブロックなら左室 左脚ブロックなら右室か左室中隔側 右か左かはアブレーションでは重要 前述の二つの区別は移行帯をみる V1-3かV3-5か 右室流出路はV4に向かい移行帯もV3-5 左室流出路はV2に向かい移行帯もV1-3 このうちV1で明らかなS波があれば左室基部心内膜起源
③右室流出路をさらにわけると右室中隔起源では左右が同時に興奮するためQRS幅が狭めで Ⅱ、Ⅲにノッチなし 右室自由壁起源では左室の興奮が遅れるためQRSは幅が広く、左右に分かれるためⅡ、Ⅲ誘導でノッチ。

2.左室特発性心室性頻拍
この多くは左室中隔プルキンエ線維網におけるリエントリーを機序とするベラパミル感受性心室頻拍 若年男性 予後良好で アブレーションも成功率が高い
典型例:左脚後枝領域に回路 上方軸 右室ブロック プルキンエ線維由来
左脚前肢領域に回路 下方軸 右室ブロック 
洞調律の心電図と比較すると各誘導の極性の違いで心室頻拍にたどり着くことも多いが、一見すると幅も広くなく、血行動態が保たれている頻拍で上室性頻拍との鑑別も大切

ワイドQRS 
・VT>上室性SVTは
Pがあるか、融合収縮で狭いQRSがあるか あるなら房室乖離のVT 
平時のQRSと比し非典型的な脚ブロック 胸部誘導がR波ばかり・QS波ばかり
・副伝導路の上室性頻拍
・脚ブロックの上室性頻拍 
三相性は上室性を示唆