低ナトリウム

低ナトリウム血症をみたら尿の浸透圧と尿Na濃度を測ることで鑑別
自由水排泄(AVPが効いているか)と Na排泄(RASが効いているか)を別機構で考える

尿浸透圧≦100mOsm/H2O
尿は希釈されている=希釈障害なし=AVSがでていない(AVSは希釈障害作用) つまり水がある 他院、洋室不足、Beer potamania
尿浸透圧>100mOsm/H2O
尿は希釈されていない=希釈障害がある=AVSがでいている
つまり水がない
  尿Na濃度<30  尿のNaは再吸収されている=RASが作用している=有効循環量が少ない
この状態で外液増加しているなら HF LZ ネフローゼ 外液減少しているなら嘔吐や下痢、サードスペース
  尿Na濃度≧30  尿のNaは再吸収されていない=RASが作用していない
利尿剤や腎障害で原尿が少ないか 外液減少か正常ならSIADH、続発性副腎不全、甲状腺機能低下症

内分泌疾患関連低ナトリウム

副腎不全
早朝安静時コルチゾール 4μg/dl以下で可能性高く11μg/dl以上なら正常
原発性副腎不全 
①鉱質コルチコイド(アルドステロン)
②糖質コルチコイド(コルチゾール)
③副腎アンドロゲンが欠乏する。
①腎からのNa喪失、体液量の低下した低Na血症。②としてヒドロコルチゾンを一日2回 朝2/3  夕1/3投与。投与量は体重、自覚症状、および生化学検査で決定 維持量は10ー20mg日本では塩分摂取量が多く、②の補充はいらないが、低血圧、高カリウム血症を認めればフルドロコルチゾン0.05-0.2mg/日を補充。